東京・文京区千駄木にある日本医科大学付属病院。 そこに多くの患者が集まる一画がある。 それが「丸山ワクチン」の外来受付。 丸山ワクチンは今日までおよそ40万人もの患者に使われてきた。 40日分の使用で9720円。 実はこの丸山ワクチンは、様々なガンに効果があるとされ 副作用も無いといわれながら、今日まで半世紀近く国の認可を受けていない。 「丸山ワクチンは水と同じ」とその効果に疑問を呈するガン治療の権威もいる。 夢の薬か、幻なのか?そんな丸山ワクチンとは? "元々は結核用のワクチンだった" 太平洋戦争真っ只中だった1944年。 日本医科大学教授で医学博士の丸山千里が、皮膚科の医師として取り組んでいたのは、 結核ワクチンの研究だった。 当時日本人の死因第1位は結核。 その結核菌の病原菌を元にワクチンを作ろうとしていた。 1890年、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホが、結核菌から作った 最初のワ