80歳の祖母と18歳の孫がこの春、そろって京都市上京区の同志社大に入学する。祖母は大学院総合政策科学研究科でデジタルアーカイブを研究、孫は政策学部で学ぶ予定といい、「得意な部分で助け合えたら」と世代を超えてともに学ぶ機会を喜び合っている。 【写真】 線路転落、非常ボタンで電車止める 駅長が「お礼」ポスター 大学院前期博士課程に入学する阪田美枝さん=中京区=は、同志社女子大職員として勤めていた1990年代、全国を巡って収集した「紙すき唄(うた)」と「酒造り唄」をCDや書籍にまとめて出版した経験がある。大学院では日本に伝わる多様な「作業唄」について研究を深める。 昨年春、阪田さんのCDを偶然に知ったジャズピアニスト山下洋輔さんが「(作業唄は)日本の文化の原点」と高く評価したことで、「もっと深く掘り下げなければ」と、大学院での研究を志すきっかけになった。その直後にステージ4の大腸がんと診断され、