どうしてもイヤな音ってありますよね。 「耳障りな」とか「不快な」と定義する時点ですでに主観が入っているので人それぞれだと思いますが、では数あるイヤな音の中でも誰もが認める最悪にイヤな音ってなんでしょう? さまざまな疑問・質問を専門家に伺う「Giz Asks」。今回は不快な音と、それをなぜ不快に感じるのかについて4名の識者にお答えいただきました。 体の奥深くに刻み込まれているイヤな音Dr. Tjeerd Andringa(オランダ・フローニンゲン大学聴覚認知学准教授) 嘔吐の音でしょう。理屈抜きで嫌悪感が湧いてきます。 人がこのように不快な聴覚情報を処理するとき、まず「嫌悪感」を感じる脳幹に近いところが活性化されます。なにか毒性の強いものを飲み込んでしまったときに活性化される場所で、その毒物をただちに吐き出すための筋肉群を活性化する働きを担っています。 なぜこうなったのかはとてもシンプルです