DAWでマイクやラインの信号を録音するとき、入力信号されたアナログ信号はA/Dコンバータによりデジタル・データに変換されます。 早い話、入力信号の電圧を一定間隔で測ることで、連続する値として記録するわけです。信号波形を方眼紙のマス目に落とし込んだような図は、どこかでご覧になったことがあるかも知れません。 おさらいがてら、次の2つの語句を再確認しましょう。 ビット・レート…測定する瞬間瞬間の電圧を測る、タテ軸の解像度。ビット・レートが高くなるほど、方眼紙のタテの目が細かくなる。1ビット増えるたびに解像度は2倍に。2ビットで4倍、8ビットで256倍に。 サンプル・レート…ヨコ軸の解像度。一秒当たりの測定回数が多いほどヨコの目が細かくなる。 ここまでの説明は、多くのコンバータやDAWが使用する「パルス符号変調(PCM)方式」に関するものです。SACDなどが使用する「DSD方式」は、まったく異なる