V・プレミアリーグ男子ファイナル、試合終了後、今村(左)は悔しさでいつまでも涙が止まらなかった【坂本清】 11日に行われたバレーボールのV・プレミアリーグファイナル、パナソニックvs.堺。パナソニックのリードで迎えたマッチポイント、エンダキ・エムブレイ(堺)のスパイクがブロックにかかり、ボールがコートに落ちた瞬間、堺のセッター、今村駿は両手で頭を抱え、その場に泣き崩れた。MVPに選ばれたパナソニックの清水邦弘がインタビューを受けている間も、歓喜の胴上げが行われている間も、フロアにうずくまり、ひざを抱えたまま肩を震わせている。チームメートが次々と今村にねぎらいの声を掛けるが、その温かい言葉に再び顔をゆがめ、タオルをかぶって泣きじゃくった。 試合後、堺の酒井新悟監督は語った。 「今村は内定選手という立場ながら、故障者が多い中で、よくここまでチームを立て直してくれました。本当に頑張ってくれた