新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)は、クラゲをすみかとするエビの一種「クラゲモエビ」の累代繁殖で2010年日本動物園水族館協会繁殖賞を受賞した。これを記念して、3代目の個体を当分の間、館内のテーマ水槽横で展示している。 クラゲモエビは、体長約1~3センチ。クラゲの触手など体の一部に上手につかまり、旅をしながら一緒に暮らしている。傘の直径が1メートル以上になるエチゼンクラゲなどの大型クラゲには100匹以上付着していることもあるという。 クラゲが捕食するプランクトンのおこぼれや、触手の付着物を餌とする、共生関係にあると考えられている。クラゲの毒によって、外敵から身を守れるのも好都合だ。しかし、詳しい生態は不明で、どのタイミングで共生するのかなども分かっていない。 同水族館は昨年9月、東京大学大気海洋研究所の国際沿岸海洋研究センターと共同研究を行った際、岩手県・大槌湾でエチゼンクラゲに付着し