個人の思い出であるが、かつて学生運動が盛んな1970年代に世界各国の離婚率の統計を見て米国とソ連が世界の中で最も高い国であることを知ってにわかに悟った気になったことがある。すなわち、世界の中で対立しているように見えて、米国とソ連はその他の諸国と異なり、同じように革命的な民族ではないか。普通の国は結婚という習慣に拘泥しているのに、米ソはともにはるか文明史上の先を行っており、私の当時の感じ方では、ともに英雄的な国であると思ったのである。 こうした記憶を現状でもう一度確かめてみるため世界各国の離婚率を図録にしてみた。 やはり米国とロシア、ベラルーシ、リトアニア、ラトビア、カザフスタンといった旧ソ連諸国が世界の中でも高い離婚率となっている(ウクライナは2007年に3.8と高かったが今はかなり低い)。キューバ、チェコといった(旧)社会主義国や北欧諸国もこれら諸国に次いで離婚率が高い。 日本は第39位