【山口周×井上智洋・後編】毎月7万円のベーシックインカムが日本の閉塞感を打ち破り、国民を幸せにする理由 「思考のコンパスを手に入れる」ために、山口周さんによるさまざまな知見を持つ人との対話。 前回に引き続き、対談相手は『「現金給付」の経済学 反緊縮で日本はよみがえる』でベーシックインカムの必要性を示した井上智洋さん。後編では、今の時代におけるベーシックインカム導入の適切さと実現可能性について解説します。 ZOZO前澤氏の100万円を1000人実験からわかったこと 山口周氏(以下、山口):2030年ごろにタクシー運転手やトラックドライバーの仕事がAIに取って代わられるからこそ、その準備のためにも、ベーシックインカム(BI)を包括的に議論すべき時期に来ていると主張されています。 井上智洋氏(以下、井上):元ZOZO社長の前澤友作さんが100万円を1000人に配る「前澤式ベーシックインカム社会実