非理法権天(ひりほうけんてん)は、近世日本の法観念を表しているとされる法諺。 佐賀県 龍造寺八幡宮境内社楠神社横の非理法権天碑(左)と義祭同盟之碑 意義[編集] 江戸時代中期の故実家伊勢貞丈が遺した『貞丈家訓』には、「無理(非)は道理(理)に劣位し、道理は法式(法)に劣位し、法式は権威(権)に劣位し、権威は天道(天)に劣位する」と、非理法権天の意味が端的に述べられている[1]。非とは道理の通らぬことを指し、理とは人々がおよそ是認する道義的規範を指し、法とは明文化された法令を指し、権とは権力者の威光を指し、天とは全てに超越する「抽象的な天」の意思を指す。非理法権天の概念は、儒教の影響を強く受けたものであるとともに、権力者が法令を定め、その定めた法令は道理に優越するというリアリズムを反映したものであった。 非理法権天は、中世日本の法観念としばしば対比される。この時代において基本的に最重視された
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