神戸-鹿島 試合前、新装した聖地国立のスタンドに立つ田村勝太郎さん=1日午後、東京都の国立競技場(撮影・中西幸大) 深紅に染まったゴール裏が、パブリックビューイングの会場が、笑顔と涙であふれた。1日のサッカー天皇杯決勝で初の栄冠に輝いたヴィッセル神戸。1995年、阪神・淡路大震災の被災地に誕生したチームは復興へと歩む人々の希望でもあった。互いに励まし、励まされた25年。サポーターらは万感の思いを込め、応援歌「神戸讃歌」を歌い上げた。 神戸市内のパブリックビューイング会場には、ヴィッセル発足前から「サポーター第1号」を名乗ってきた男性の姿があった。 神戸市須磨区の公務員、藤原裕二さん(55)。1993年12月に設立された「神戸にプロサッカーチームをつくる市民の会(オーレ!KOBE)」の初期メンバーだ。オフサイドのルールも知らなかったが、行きつけの鶏肉屋でもらったチラシで「『つくる』という言葉
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