03年11月29日。この日が悪夢の始まりだった。そう、ベガルタがJ1から陥落した日だ。 アウェー大分戦。ベガルタが勝てばJ1残留、引き分け以下ならJ2降格。リーグ最終戦に仙台から2000人以上のサポーターが駆けつけた。結果は1−1。敵地でサポーターが泣いた。選手もクラブ関係者も、みんな泣いた。わずか2年で仙台のJ1が終わった。 それ以来“リメンバー11・29”が合言葉になる。その後も他チームに比べて戦力的、経済的に勝るとみられていたベガルタは毎年、昇格の有力候補に挙げられた。だが04年は6位。05年は4位、06年は5位、07年は4位、そして08年は3位で、入れ替え戦敗退…。5度の挑戦は、ことごとくはね返された。共通するのは毎年、繰り返された監督交代だ。 【続きを読む】