印刷 JR東日本は3日、震災後、運休している常磐線の区間のうち久ノ浜(福島県いわき市)―広野(同県広野町)間8・4キロを10日に運転再開すると発表した。広野町は9月30日に緊急時避難準備区域が解除され、生活や立ち入りに制限がなくなった。 JRによると、初列車は10日午前6時台に広野駅、久ノ浜駅をそれぞれ出発する。震災前のほぼ半数の上下合わせて1日17本を走らせる計画だ。線路のうねりや沈下の復旧工事をしたため、速度を落として走行する場所もある。バスによる同区間の代行輸送は9日で終了する。 JRは「鉄道のインフラ整備は生活に欠かせず、多くの人たちが望んでいる。運転再開は鉄道事業の使命だ」と説明。バスによる代行輸送が続いている同県内の原ノ町―相馬間についても再開に向け準備を進めているという。常磐線は現在、久ノ浜―亘理(宮城県亘理町)間が運休中。 関連リンク仙台空港アクセス線、全線運転を再開