島根県の一畑電車は7月13日、新型車両のデハ7000系電車を本年度中に2両導入すると発表した。同社が自社発注の新造車両を導入するのは初めてで、一畑電気鉄道時代を含めると86年ぶり。12月から営業運転を開始する。 一畑電車の発表などによると、デハ7000系はJR西日本グループの後藤工業(鳥取県米子市)が製造。1両で運転できる構造を採用し、定員は129人(うち座席64人)になる。現在運用されている1000系(元・東京急行電鉄1000系電車)より7人(座席は20人)多い。 走行装置はVVVFインバーター制御や回生ブレーキを採用し、使用電力を削減する。車体外観は「親しみのある車両とするため」フルラッピングするとしており、デザインは公募を予定している。案内装置は外国語にも対応させる。 今後は8・9月頃に1両目を搬入。試運転や検査を経て12月から営業運転を開始する。ラッピングデザインは9月に公募を行い