――投資経験が豊富な優待名人の桐谷さんでも銘柄選びで失敗しますか? 桐谷 ありますよ。ペッパーフードサービス(3053)は、2017年後半から2018年前半かけて8,000円台の高値をつけていました。2018年夏頃から下がり始めて1,300円台になった。私は下がっている株を買うのが好きなのです。「落ちてくるナイフはつかむな」というでしょう。 ――それは、ナイフを落ちている最中につかもうとすると刃でケガをするという格言ですよね。途中で、つかんじゃダメ。格言に従って、床に刺さってから(底値になってから)拾えばいい。 桐谷 でも、どこが最安値なのか分かりませんよね。だから私は「落ちてくるナイフ」をつかみます。会社が潰れない限り、どこかで底を打って値上がりに転じますから。それを気長に待てるのも優待投資のいいところです。 ――ペッパーフードサービスはいくらで買ったのですか。 桐谷 1,376円で買い