県は25日、桃太郎スタジアム(岡山市北区いずみ町)に導入したネーミングライツ(命名権)で、売却先に決まった学生服大手の尾崎商事(同駅元町)と基本協定を結んだ。 県庁で締結式があり、石井正弘知事、尾崎茂社長が、スタジアムの愛称を来年3月から5年間、同社ブランド名を冠した「kanko(カンコー)スタジアム」とすることを定めた協定書に署名した。石井知事は「県を代表する企業と協定が結べてありがたい」、尾崎社長は「カンコースタジアムが県民に愛されるよう頑張りたい」と述べた。 命名権導入は県の歳入確保策の一環。同スタジアムは9〜11月に売却先を全国公募し、応募は同社のみだった。命名権料は5000万円(年額1000万円)で、県のスポーツ振興施策などに充てられる。 県は、同時期に公募したものの応募がなかった桃太郎アリーナ(同所)、マスカットスタジアム(倉敷市中庄)の2施設については再募集を予定している。