おばあさん細胞(英: Grandmother cell、またはgnostic neuron)とは、その人のおばあさん、より一般的に言えば、複合的な特定の概念や対象物を表現している仮想的な細胞である[1]。おばあさん細胞は、その人が自身のおばあさんの姿を見たり、声を聞くなどして感覚的に識別する際に活動する[2]。おばあさん細胞という用語はジェローム・レトビンによる造語である。 おばあさん細胞仮説を支持する初期の研究として、サルの下側頭皮質にある、手と顔に選択的に発火する視覚ニューロンに関する研究がある[3][4][5][6]。しかし、果物や性器などのサルにとって重要な他の視覚対象に対して選択的に発火する細胞は見つかっていない。このことは、バナナなどの他のカテゴリーを識別するよりも、顔を識別する方がサルにとってより重要であるためと考えられている。加えて、サルが識別しなくてはならない他の視覚刺激