『ハートキャッチプリキュア』 ここらが正論の限界よ ~クモジャキーによる否定的評価に対する具体的批判~ はじめに 本論は、テレビ番組『ハートキャッチプリキュア』の戦闘シーンで定番となっているやりとりについて、敵幹部によるデザトリアン犠牲者の否定的評価がどの程度「正論」なのかを、より具体的に検討するものです。(なお、考察の主要部は2010年9月7日に公開し、その後の放映分については2011年10月9日までに追加しています。) 前回考察では、やりとりの要約を一覧化したうえで、それらに示されている敵幹部とプリキュアの対立軸をいくつか指摘してみました。また、作品全体(まだ放送中ですが)についての結論として、敵幹部の正論度はあんがい高くない、と述べました。しかし、読者の方々からの意見には、それでも(あるいは、一覧表のみの印象として)敵幹部とくにクモジャキーの正論度は高いとするものが数多く確認されまし