ブックマーク / kiicho.txt-nifty.com (2)

  • 『いつか、勇者だった少年』 - 積読を重ねる日々

    『いつか、勇者だった少年』(秋口ぎくる/朝日ノベルズ)を読んだ。 自分がここ数年読んだ作品の中で、トップクラスに不愉快な作品でした。つまらなかったとか、上手い下手の話をしているのではなく、とにかく”不愉快”であり”不快”であり”生理的嫌悪”を呼び覚まされました。これは皮肉でもなんでもなく、これほどまでに自分のリアルな感情を刺激したという意味では、数年に1冊出るかどうかの怪作と言える。いっそ、傑作といってしまってもいいかもしれないですねー。繰り返すけれども、これは皮肉ではありません。ここまで、”幻想を愛し、現実を憎み、妄想の中の全能感に酔いしれ、ナルシズムに耽溺することのおぞましさ”を描きぬいている作品は、僕はここ数年レベルで読んだことがなく、ある意味において傑作といわざるを得ない。 この作品にはあらゆるフィクションやファンタジーと、それを愛好する人々に対する悪意に満ちています。あくまでも私

    『いつか、勇者だった少年』 - 積読を重ねる日々
    izumino
    izumino 2010/03/31
  • 『ココロコネクト ヒトランダム』 - 積読を重ねる日々

    『ココロコネクト ヒトランダム』(庵田定夏/ファミ通文庫)を読んだ。 これは良い作品。男女入れ替わり物と言うのはわりとポピュラーなジャンル(だよね?)だと思うのだが、入れ替わりによって生じるキャラクター間の葛藤と解決のプロセスがわりときちんと構築しているので説得力がある。また主人公が非常に最近の流行と言うか現代的なハーレムメイカー気質である(このあたりを参照。他にもいっぱい議論されているので興味のある人は調べてみるよろし)あたりは、やっぱりFate、禁書目録の系譜を感じさせますなあ。なんつーか、こういう主人公にはまったく共感出来ない自分ですが、さすがに長きに渡る格闘の末、共感は出来ないまでも理解できるようになってきたので、今回は素直に受け入れられるようになりました。オレも成長したなあ…数年前だったら口を極めて罵っていたぞたぶん…。 別にバトルも伝奇もないけど、人格の入れ替わりってのは、実の

    『ココロコネクト ヒトランダム』 - 積読を重ねる日々
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