ブックマーク / bijutsutecho.com (2)

  • フレームを超えた新たなマンガ体験。塚田優評 尾焼津早織「ハイパーフレーミング・コミック」展

    フレームを超えた新たなマンガ体験。塚田優評 尾焼津早織「ハイパーフレーミング・コミック」展 1995年生まれの尾焼津早織は、自らの造語である「ハイパーフレーミング・コミック」という手法を用いた新たな表現を模索している。ページというフレームがない自由なコマ構成による静止画のマンガと、カメラワークを組み合わせた映像作品は、マンガのシステムを問い直し、「読む」という体験の新たな可能性を引き出そうとする。3作品を展示した個展を、視覚文化評論家の塚田優が論じる。 塚田優=文 ページからの解放 尾焼津早織はコマ割りや吹きだしといった、マンガ的な技法を駆使して映像を制作する。近年盛り上がりを見せるウェブマンガにも関心を持つ彼女の仕事は、マンガのシステムを映像という媒体にそのまま代入することによって、カテゴリーをそのものを無効にしてしまう。映像を見ているにもかかわらず、なぜか私たちは、あたかもマンガを読ん

    フレームを超えた新たなマンガ体験。塚田優評 尾焼津早織「ハイパーフレーミング・コミック」展
  • 【今月の1冊】マンガから始まる感性のレッスン『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』

    【今月の1冊】マンガから始まる感性のレッスン『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャーの中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年6月号では、鈴木雅雄と中田健太郎による、マンガをテーマとした『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』を取り上げた。 文=塚田優 書は、マンガという文学とも美術とも似て非なるその表現について、研究、批評分野を牽引する12人の執筆者が寄稿した論文集だ。マンガとモダニズム以降の美学について検討した実質的な前著『マンガを「見る」という体験ーフレーム、キャラクター、モダン・アート』(2014、水声社)での美術研究者たちの議論を引き継ぎながら、専門家による刺激的なレスポンスが収録されている。 1章の冒頭には夏目房之介による論文が置かれ、コマや描線といったマンガ固有の形式に着目する表

    【今月の1冊】マンガから始まる感性のレッスン『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』
    izumino
    izumino 2017/06/15
    “しかしそうした側面以上に、マンガを通じて、我々人間の諸感覚そのものにアプローチしようとする姿勢にこそ、本論文集の価値がある。”
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