落とし物として届けられた大型インコの「ヨウム」について、大阪府警が希少種だと把握せずに、動物愛護団体の代表を務めていた女性(48)に譲渡していたことが毎日新聞の取材で判明した。 【写真】ヨウムと同じ 商業目的の国際取引は原則禁止の動物たち 女性はヨウムを、環境省に届け出ずに知人に譲り渡した疑いがあり、奈良県警が種の保存法違反容疑で捜査している。 大阪府警は「一連の手続きは適正だった」としているが、大阪府警に情報提供していた関係者らは「初期対応での不手際がなければ、事件は起こらなかったはずだ」としている。 ◇絶滅危惧でサイテスⅠ類に ヨウムは、アフリカ原産の大型インコの一種。体長30センチ程度で、灰色の体色と鮮やかな赤の尾羽が特徴だ。人間の5歳児程度とも言われるほど知能が高く、言葉をよく覚える。 世界中でペットとして人気を集めたこともあり、乱獲で急減。2016年、ワシントン条約(CITES、
