安楽死が合法の国について、以前取り上げさせていただきました。「積極的安楽死」を含めた安楽死全般が合法になっている国というのはまだまだ少ないですが、その一方で「尊厳死」が認められている国は意外と多いです。 尊厳死は時に「消極的安楽死」と解釈されることもありますが、基本的には治療を行わない事で死を選ぶということ意味しています。日本でも議論が始まっており、法的な要件をはっきりさせるために法制化も検討されてるほどです。本記事では、そんな尊厳死における諸外国と日本の状況について扱っていきたいと思います。 尊厳死とは?尊厳死というのは、「人としての尊厳を保ったまま死を迎える」というところからスタートした死の概念ですが、「尊厳とは何か」という解釈の部分が曖昧で非常に分かりにくい表現です。 国や団体によってその解釈が異なっているのですが、日本尊厳死協会では「死期を単に引き延ばすためだけの延命措置を断わり、