2007年01月30日12:30 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 How rich you are is how much you give (書評 - モノ・サピエンス) いやあ、哲学のやおい本とでもいおうか。 モノ・サピエンス 物質化・単一化していく人類 岡本裕一朗 やおいではあるが、トンデモではない。いや、この本の主張は、ある意味現実こそがトンデモなのだという指摘でもある。 本書「モノ・サピエンス」は、現代という時代があらゆるものをモノ化していくことを指摘した本である。ここでいう「モノ化」というのは、売買不可能だったものを売買可能にし、交換不可能だったものを交換可能にし、そして使い捨てできなかったものを使い捨てられるようにすることを指す。 目次 プロローグ ヒトの「使い捨て」時代がはじまった 第1章 モノ化するブランド (1)「超消費社会」における自由 (2)あらゆるモノ