昨今,わが家の子供たちに,うっかりテレビのニュースを見せられません。それは,毎日のように,小さな子どもが巻き込まれる悲惨な事件が報道されるからです。 今や,ランドセルに防犯ブザーをぶら下げるのは当たり前。個人情報保護でクラス名簿も配られないため年賀状も行き交わない。親切に声をかける人がいたら犯罪者と思えと教えられる……。 そんな歪んだ社会のありように,繊細な子供たちが影響を受けていないはずはないでしょう。おそらく,理屈ではなく鋭い直感で何かを感じ取っているはずです。 そんな中でダメ押しの「暗いニュース」ばかりを目にしたら,いくら父親が「未来を輝かしく可能性に満ちている」と力説しても,ウソに見えてしまうでしょう。 私のように東京下町のオープンな裸づきあい,いわば「銭湯お祭りコミュニティ」で育った人間にとっては,この「新しい現実」は驚き以外の何ものでもありません。すでに理想郷ユートピアの正反対
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