日本の市場ではトヨタ自動車の「プリウス」に代表されるハイブリッド車がクリーンテクノロジーとして先行しているが、果たしてハイブリッド技術が「本命」かというと必ずしもそうとはいえない。 地球温暖化を抑える効果がある脱・化石燃料技術の最右翼にある「燃料電池車」や「水素自動車」の開発が進められているほか、温室効果という点では「差し引きゼロ」にカウントされる「バイオ燃料」の活用も検討されている。さらには燃費がガソリン車を上回るディーゼルの復権も考えられる。 2009年に日米欧で一斉に排ガスの規制が強化される「2009年問題」が目前に迫っており、こうしたグローバルの流れにどう対応するかが課題となっている。ハイブリッド技術に熱い視線が注がれる一方で、模索が続く日本の自動車産業におけるクリーンテクノロジーの現状をまとめる。 とどまるところを知らないハイブリッド人気 「クリーンエネルギー車の普及台数」という