一昨日のエントリーで、低付加価値労働を日本国内から減らせと書いたが、id:synonymousさんより「子育て、家事労働はどうするんだ、って言う観点を欠く」と鋭い指摘をいただいたので補足したい。 私は日本では高所得者でも、お手伝いさんを雇わず自炊する日本のシステムは、お手伝いさんという低賃金労働の存在させないという点で評価したが、一方でお手伝いさんという職業が高付加価値を生み出す女性を家事や育児から開放することにより、より国益に貢献するケースもあるという視点に欠いていた。 日本は世界でもっとも職業による賃金格差が少ない国(過去形か?)で、その構造自体は評価されるべきものである。しかしこの構造が女性の社会進出を阻害していた点も否めない。例えば中国では高学歴の女性が専業主婦になることはまずあり得ない。これは政治体制の差というより、職業による賃金格差が著しく、高学歴女性が得られる所得を100とす