「獄中記」(佐藤優著)を読書中。 拘置所内での生活は、中世の修道院のようです。中世の修道院や大学では、書籍は一冊しか所持することが認められず、それを完全に習得するか、書き写した後に次の本が与えられるシステムだったそうです。拘置所もそれにかなり近いところがあります。私本については三冊しか房内所持が認められていません。(中略) 案外、現在の環境で少数の本を深く読む生活も気に入っています。(中略) 禁固刑ならば、書籍の差し入れと筆記具の使用が認められるとの条件の下で、何年でも耐えられるような気がします。(p40) 私本三冊、宗教経典・教育用図書七冊、パンフレット十冊の枠を効率的に活用し、いかに知的世界を構築するかというのも面白い作業です。(p46) 拘置所生活も自分でリズムを作ってしまうと、それなりに楽しいです。過去数年間、否、十年以上にわたって、腰を据えてしたかったけれども、時間に追われ、でき