宮台: でも本当に危機一髪だった。 あそこで前妻に出会っていなければどうなっていたか(笑)。 宮台氏はここで、速水由紀子氏と出会っていなければ「どうなっていたか」と笑う。 別の女性についても、以前に語っている。 もしその女の子と出会っていなければ、どうなっていたのだろうかと考えると、相当恐い思いがします。 運命的な出会いによる救済は、「ナンパの成功」とは別の体験として描かれている。 「偶然に出会った相手と愛情生活に入らなければ無理だった」というのでは、そういう相手に出会えずに苦しんでいる読み手の側は、努力のしようがない。 宮台真司氏のメッセージはつねに《自意識》をターゲットにしているが、「うまくいくコツ」は神秘的なままに留められ、「運命の出会いで救われる」というロマン的ナルシシズムが反復される。 ▼神秘的偶然に恵まれない者は、「カッコよさの唱道者・宮台真司」の指導で自意識の修行に励み、匿名