粗末なスーツケースひとつと、ブダペストにある大型百貨店セントラム・アルハズの、くすんだオレンジ色のビニール袋ひとつで暮らしをまかなっていた。すぐれた数学の問題と新たな才能を探す終わりのない旅を続けながら、エルデシュは四大陸を驚異的なペースで飛びかい、大学や研究センターを次々に移動して回った。知り合いの数学者の家の戸口に忽然と現れ、「わしの頭は営業中だ」と宣言する。そして、一日か二日、かれが退屈するか、かれを泊めてくれる数学者が疲れきってしまうかするまでいっしょに問題を解く。それから次の数学者の家へ移るという具合だった。(p10) 数学的概念を共同研究者と分かちあうことについて、エルデシュはこのうえなく寛大だった。「かれの目標は最初になにかを証明した人物になることではなかったから、だれとでも着想を分かちあった」エルデシュと論文を二本発表したアレクサンダー・ソイファーは語る。「かれの目標は、か
ゲーデルと20世紀の 論理学 ( ロジック ) [全4巻] 第1巻 ゲーデルの20世紀 [執筆者]田中一之/田中尚夫/鈴木登志雄/飯田隆/竹内外史/八杉満利子 19世紀中葉まで時代の動きに取り残され,中世スコラ学の形骸と化していた論理学は,ブール,フレーゲら数学者たちの突然の参入によって,見事な復興をとげた.そして20世紀.ゲーデルを筆頭に,個性豊かで才気煥発な数学者や哲学者たちがつぎつぎと壇上に現れた.彼らはしのぎを削って優れた技法を開発し,ドグマをぶつけ合って思考を深化させ,高度な学問領域としての「ロジック」を形成していった.本巻では,日本を代表するロジシャンたちが,自らの体験を踏まえ,20世紀のロジックの生きた姿を語る. 第2巻 完全性定理とモデル理論 [執筆者]田中一之/坪井明人/野本和幸 ゲーデルが最初に証明した重要定理は,1階述語論理の完全性である.この定理は,
2006年06月27日22:20 カテゴリMath 数学の限界が計算機の限界を規定する そのことは、ヒルベルトという人が考えて、ラッセルという人がせっせとやっていた。 ゲーデル・不完全性定理 吉永 良正 最上の日々しかし、コンピュータ上のデータとしてなら、いかなる前提も省略せずに書いてかまわない。 データ型のクラスの性質、関係をプログラミング言語で定義し変数を宣言するのと同様にして、数学の前提条件も完全にもれなく記述する事ができるだろう。 そして、ゲーデルに打ちのめされた。 それが、不完全性定理の主張するところだ。そして、不完全性定理の主張は、プログラムの停止問題と同意である。 不完全性定理は驚くほど簡単で、なぜ過去の数学者たちが思い足らなかったのかが不思議なぐらいである。聞けばなるほどなので是非知っておいてもらいたい。知らない人は↑の吉永氏の本がよいだろう。証明だけならぐぐればいくらでも
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