岡田 大助 @IT編集部 2006年5月18日 ■身近になった非接触型ICカードとは ICチップを搭載するICカードの普及には目を見張るものがあります。磁気ストライプカードに比べて高いセキュリティを確保できることからキャッシュカードやクレジットカードが接触型ICカードへと移行しました。 非接触型ICカードの登場は、ICカードの対象領域を拡大しました。いまでは、社員証や学生証などに代表される身分証明書として、あるいは便利なプリペイドカード(交通分野や決済分野)などで幅広く利用されています。 非接触型ICカードは、通信距離に応じて「密着型(Close coupled)」「近接型(Proximity)」「近傍型(Vicinity)」「遠隔型」に分類できます。このうち、最も使われているのは近接型です(本稿は近接型を中心に取り上げていきます)。なお、遠隔型以外の非接触型ICカードはISO/IECで標