私は以前,小さな携帯機器のリスクについて書いたことがある。「携帯機器に保存できるデータの量が大幅に増えているため,紛失したり盗まれたりするデータの量も増えている」といった内容だった。ところが別のリスクも存在する。攻撃者は,自分のUSB機器をユーザーのパソコンに接続させることができれば,そのパソコンを乗っ取れるのだ。米CSO Magazine誌に以下のような記事があった。 「Windowsの動いているパソコンにiPodやUSBメモリーを接続すると,それらのUSB機器はパソコンを文字通り乗っ取ることが可能となる。機密文書を探し出してiPodやUSBメモリーの内部ストレージにコピーし,『削除済み』ファイルとして隠蔽できる。さらにUSB機器は,パソコンにスパイウエアを送り込むことや,OSに悪影響を与えることにも使える。こうした行為を可能としているのは,WindowsのAutoRun機能と,DMAと