科学者たちは長い間、肉体的な活動が心の健康に影響するのか、影響するとしたらどのようにするのかを議論してきた。運動が肉体を変化させることは周知の事実だが、肉体的な活動が気分や感情にどう影響するのかは、あまりわかっていない。 過去の研究はときに、体と心のつながりを解明するというよりも混乱させてきた。一部のランダム化比較試験では、ウォーキングなどを含む運動プログラムよって大うつ病性障害(うつ病)の患者の症状が緩和されることが明らかになっている。 しかし、こうした研究の多くは比較的規模が小さかったり、科学的な欠陥があったりした。運動とうつ病の研究についての2013年の大規模な検証では、当時入手可能な証拠に基づき、運動がうつ病の症状を改善させるかどうかを断定するのは不可能であると結論づけている。その他の過去の検証も、運動がうつ病を回避させるかどうかを示す証拠に欠けているとしている。 そこで国際的な公