「自分で口にするのも怖いから言わなかったけれど、『死にたい』と思うくらいしんどかった」 高校時代の友人のA子がそう切り出した。 死にたい…。決して本気ではないし、四六時中思いつめているわけではない。でも、そんなことを考えてしまうくらい、A子の心は疲れ果てていた。 「死にたい」とまでは思わなくても、どうしてもブルーな気分が晴れず、前向きになれないことは私にもある。他人から見ればおそらく、“いつも通り元気”だし、“食欲がない”ほどではないし、“寝つきが悪い”わけでもない。たいていの場合は、あとから考えれば、さほど深刻ではないと思えるのだが、その時はとにかくシンドイ。自分だけにしかわからない閉塞感…。 あなたも、そんな気持ちになったことはありませんか? 前回のコラムでは、「自殺者が多い企業」の話に始まり、目に見えない力である「ソーシャル・キャピタル」についてお話しした(「ソーシャル・キャピタル」