任天堂・岩田聡社長の発言が物議を醸している。問題は、先月26日に行われた同社の「第75期定時株主総会」での質疑応答にさかのぼる。 ことの発端は、株主から出された質問。「ニンテンドー3DSとWii Uのソフトにはパッケージ版とダウンロード版があるが、現在ダウンロード版の実売価格のほうが高くなっているように感じる。(中略)この点をどのように思うか」というもの。在庫リスクや販売人件費などを抑えられるため、安価に提供可能なはずのダウンロード版の価格が高いことに対する疑問をぶつけた形だ。 岩田氏の回答は、以下の通り。 「パッケージ版とダウンロード版の価格に関しては、当社としてはソフトの価値を大事にしたいと思いますので、(ソフトとしては)両者の価値は同じなのだから、同じ価格で売るべきだと考えています。(中略)では、なぜ実際には価格差が生じるかについてですが、パッケージ版とダウンロード版は小売店さ