日本の競走馬が出走する海外の大レースの勝馬投票券(馬券)を国内で購入できるようにする改正競馬法が、24日の衆院本会議で可決、成立する。対象レースはフランスの凱旋門賞などが想定されており、早ければ平成28年度から購入が可能となる。 法改正により、日本中央競馬会(JRA)や地方競馬の主催者が、農林水産相の指定する海外レースの馬券を独自オッズを設定したうえで発売できるようになる。農水省によると、ドバイや香港、豪州など日本馬の出走実績が高い20レースほどが対象となる見込み。 対象レースは日本時間の深夜から未明にかけて行われるケースが多いため、馬券は深夜営業が認められていない競馬場や場外売り場ではなく、インターネット発売となりそうだ。農水省は1レース当たり20億円の売り上げを見込んでおり、一部を畜産振興や社会福祉などに充てる。