出生届が出されず、32年間、戸籍がないまま暮らしてきた女性がいることが明らかになった問題で、同じように41年間、戸籍がないままとなっている男性が5日、大阪市内で記者会見し、国に対し、問題の解決に向けて親子関係を決める民法の規定の見直しなどを訴えました。 記者会見したのは、出生届が出されず戸籍がないままとなっている大阪市の41歳の男性です。 男性は、母親が前の夫と離婚したおよそ280日後に別の男性との間に生まれましたが、離婚から300日以内に生まれた子どもは、前の夫の子と推定するという民法の規定があることから、夫の戸籍に入ってしまうことを避けるため、母親が出生届を出さなかったということです。 男性には婚約者がいますが、戸籍がないため入籍することができず、また、仕事も本人であることを証明する書類を提出する必要がない職場を選んできたということです。戸籍を作るには裁判の手続きが必要ですが、費用の負