兵庫県赤穂市の警察署に届いたランドセル=10日、同市加里屋中洲1丁目の赤穂署、茂山憲史撮影 全国各地で昨年暮れから、児童施設などの子どもたちにランドセルなどのプレゼントが届けられている。贈り主の多くが、漫画やアニメで知られる「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗るが、地域も贈る方法もばらばらで、多くの善意の人がいるようだ。ただ、なかには拾得物として扱われ、子どもにすぐには届かないかもしれない例もある。 「伊達直人」は神出鬼没だ。兵庫県赤穂市の赤穂署には10日朝、番号非通知で電話が掛かってきた。声の主は男性で伊達直人と名乗った。 「署の玄関先にランドセルを置いた。養護施設などに持っていきたかったが場所が分からなかったので、警察の方で渡してほしい」 署員が探すと、署の駐車場の奥にランドセル入りの四つの箱が並んでいた。「お年玉 伊達直人」と書いたのし付きで、手紙が添えられていた