【ソウル=加藤達也】23日付の韓国紙、朝鮮日報は北朝鮮内の消息筋の話として、金正日総書記の誕生日2日前の14日夜、平安北道の竜川や宣川などの地方都市で住民が電力と食糧を要求する騒動を起こしたと報じた。 報道では、同日午後8~9時ごろ、少数の住民が「このままでは生きていけない。明かり(電力)、コメをよこせ」と叫び始めた。次第に同調者が増え、各地で数十人規模となったため、保安機関が調査に乗り出したという。 消息筋は北朝鮮当局が金総書記の誕生日を祝って平壌市内の夜景を演出するため、竜川などへの送電を中断し、平壌に電力を送ったことが原因とみられるとしている。