東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議が21日あり、現状のペースで感染拡大が続いた場合、直近1週間平均の新規感染者数は、東京五輪後半の8月3日には1日当たり約2598人に達するとの試算が報告された。第3波のピーク時(1月11日)の約1816人の1.4倍の水準で、大曲貴夫・国際感染症センター長は、人出の増加や感染力の強い変異株への置き換わりが進むと、「2週間を待たずに『第3波』をはるかに超える危機的な状態になる」と訴えた。 報告によると、新規感染者数の増加比は1週間前の7月14日時点の130.7%から上昇し、20日時点で149.0%。大曲氏は「『第3波』を上回るペースで感染が急拡大している」と指摘した。 医療提供体制について報告した猪口正孝・都医師会副会長は、20日時点の入院患者数2388人について6月下旬から約1ヵ月で倍増したとし、「今後、増加し続ければ、医療提供体制が逼迫の危機に直