トップダラー禍津に関するjamjamjamのブックマーク (104)

  • ほらほらネトウヨたちは映画館に走れ! 敢えて言おう、これはひとかどの「反日映画」だ! 『アジアの純真』 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : ほらほらネトウヨたちは映画館に走れ! 敢えて言おう、これはひとかどの「反日映画」だ! 『アジアの純真』 アジアの純真 2011/日 監督:片嶋一貴 脚:井上淳一 主演:韓英恵/笠井しげ  在日朝鮮人の女の子が、拉致被害者の会に旧日軍の毒ガスを投げつけて、日人を虐殺します。 「あなたは日人ですか。日という国を愛していますか」 「愛してねーよ、バ〜カ」ガッシャーン!  と、映画のセンセーショナルな部分の紹介から入ってみよう。や、映画自体が相当センセーショナルなのだけども。  近頃ちまたで有名な、熱湯浴だか寝盗るよだか、そうしたカテゴリの人に大人気(反語)の作品、『アジアの純真』を観て参ったのである。こん◯◯は。PUFFYの曲はリアルタイムで聴いていた世代です。わた〜し待〜つ〜わ、てね。そりゃPUFFYじゃなくてあみんですがな〜!(大爆笑)  さて。

  • 繰り返す破滅の果てに 『ミッション:8ミニッツ』 - 1953ColdSummer

    ミッション:8ミニッツ SOURCE CODE 2011/アメリカ G 監督:ダンカン・ジョーンズ 主演:ジェイク・ギレンホール  自身の不勉強が災いして、いわゆるハードSFなんてものを読んだりすると、その作中の時間軸、用語、人物、などが脳内でマンダラ様に展開し、まとまりを欠いたまま気付けば視界がピンク色に染まって自我が崩壊、近所の公園に裸足で駆けていって談笑しておる家族連れをカービン銃で狙撃してしまう、等の症状を患っておることもあり、あまりSF畑に関して挑戦的/挑発的な言動は取らぬよう自粛しておるのだが、そんなわたしの懊悩など余人はあずかり知らぬところである。故に、SF音痴に克つべからくして、あ、このSF映画面白そう、と思ったら普通に観に行くことにしておって、それが処女作『月に囚われた男』で70年代パルプを再現し、我々をしんみりとさせたダンカン・ジョーンズの新作とあれば尚更で、カービン銃

  • 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 進化は、猿をこの惑星の征服者へと導いた - 1953ColdSummer

    猿の惑星:創世記(ジェネシス) RISE OF THE PLANET OF THE APES 2011/アメリカ G 監督:ルパート・ワイアット  蒙が啓かれる、なんてのは、とても幸せなこと、喜ばしいこと、おほっ、おほほほっ、と一般的には認知されている。が、同時に「知らぬが仏」なんて諺もあるように、知ること、識ることが良いことであり吉事であるとも一概には言えず、じゃあどうするかってえと、人間てえ生き物は因果なもので、自分に都合の良いことだけを知り、都合の悪いことは知らぬふりをするという、認識の空手形を切るのである。当に都合が良い情報なのかそうでないのかの判断は、別の話。 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』に於いては、アルツハイマー治療薬の副次効果で賢くなってしまった猿の、人間社会内での情報の認識、そして反乱が描かれる。下敷きとなっているのは『猿の惑星・征服』での、作と同名の猿「シーザー

  • 人間VS蛇神、ジャッジメントはジェニファー・リンチ 『スピーシー・オブ・コブラ』 - 1953ColdSummer

    スピーシー・オブ・コブラ  HISSS 2010/インド/アメリカ  監督:ジェニファー・リンチ 主演:マリカ・シェラワット 『サベイランス』(自分の感想はこちら)で映画界に狂い咲いた、じゃなかった、帰り咲いた、リンチ娘ことジェニファー・チェンバース・リンチの最新監督作。「今インドの蛇神伝説がクールなのよ!」と言ったかどうかは定かではないが、わざわざ人足を連れインドにまで出かけ、VFXの髄を凝らし(しょぼいけど)、蛇神にまつわるアレコレをおどろおどろしく「いやーん素敵!」と撮ったかどうかも定かではないが、まあそうしたインド特有のけばけばしさがあるホラー……なのだが、IMDbではコメディに分類されておったりもするのだね。  脳腫瘍で余命いくばくも無い白人のおっさんが、蛇神ナギンの体内にある不老不死の魔石ナグマニを手に入れるべく、ツガイであったコブラの雄を捕獲する。それはナギンが取り返しにやっ

  • 私を殺したのは恐怖の国のアリス 『ラビット・ホラー3D』 - 1953ColdSummer

    ラビット・ホラー3D 2011/日 PG12 監督:清水崇 撮影:クリストファー・ドイル 音楽:川井憲次  ホラー映画、これ即ち、こわい映画、なんてことはいちいち言わんでも分かることで、これはもう女子供を泣かしてナンボ、野郎のふぐりを縮み上がらせてナンボ、という旧習的な価値観、前時代的な論理軸を墨守し、それを以てして成り立っておるジャンルである。  だが、映画は商売である。様式に拘っておるばかりでは客足も遠のき、また、ホラーの「こわさ」なるものは自ら恃むものなので、これが他人(観客)に容喙されなくなったりしたら、映画作家として赤筆でバッテンを付けられるも同様である。  そうした作風の停滞、凪を上手に避けているのが例えばスティーブン・キングなどという人で、この人は、レストランのボーイさんを見ては、レストランのボーイが唐突に気が狂って暴れだす話を書いたり、同級生にいじめられっ子がいた記憶を手

  • 『悲しみのミルク』生と死の寓話、或いは両面の寓意。 - 1953ColdSummer

    悲しみのミルク LA TETA ASUSTADA (THE MILK OF SORROW) 2011/ペルー 監督:クラウディア・リョサ 主演:マガリ・ソリエル 「海外旅行に行きてえなあ」などという非常に偏差値の高い言葉を、会話の接ぎ穂とすることが時折ある。ナチスのコスプレをして独逸に飛び、街中で「ハイルヒットラー」とやるとか、亜米利加に行って顔を黒く塗り、時の大統領の真似をしながら「ちぇ〜んじ、いえ〜す、うぃ〜、きゃああああん!」とやるとか、まあそういったどこに行って何をしたい、という具体案は無いのだが、何となく「海外旅行に行きてえなあ」と言っておけば他愛もない会話は捗るものである。  とは言い条、ほとんどの外国を『世界ふしぎ発見』でしか知らないような盆暗であるところの自分としては、い物や奇祭/奇習、それらに付随する偏見でしか外国を語ることが出来ず、政治、経済、治安、道徳などを話に絡め

  • おまえうまそうだな。『襲撃者の夜 食人族 the Final』 - 1953ColdSummer

    襲撃者の夜 人族 the Final  OFFSPRING 2009/アメリカ <未> 監督:アンドリュー・ヴァン・デン・ハウテン 原作:ジャック・ケッチャム『襲撃者の夜』  ジャック・ケッチャム『オフシーズン』の続編である『襲撃者の夜』単体の映画化……なのだが、一応ツカミには『オフシーズン』で何が起こったか、んでどうなったか、を簡易、簡便に説明するためのモノローグとフェイクニュースが挿入され、また作中に於いて事件を追っている警官が、至極説明的な台詞をサラっと、当にサラっとのたまってくださるので、『オフシーズン』未読でも作単体で楽しめる作り。なので、どんな盆暗であろうが阿呆であろうが幕下力士であろうが、「ああ、人喰族の生き残りが襲撃してくる話なのだね、はは、人喰族の生き残りが、ははは、夜に襲撃してくるから『襲撃者の夜』ってか。はははは」と、理解するに脳のカロリーをさほど消費することは

  • 『まほろ駅前多田便利軒』って言い難いよね。え、別に言い難くない? そうですか。 - 1953ColdSummer

    まほろ駅前多田便利軒 2011/日 G 監督:大森立嗣 原作:三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』  以前、チケ売り場で「『おっぱいバレー』(自分の感想はこちら)1枚ください」と言うのが恥ずかしいという人が多いので、配給が気を利かせて「OPV1枚ください」でも通じるようにした、という、たいへん微笑ましい(童貞くさいとも言う)事件があったりしたものだが、はは、そんな微笑ましい(童貞くさいとも言う)話よりも、個人的に困るのは映画の題名が長かったり、知名度が著しく低かったりした場合である。  例えば、ハリー・ポッターシリーズなんかには毎回中途半端に長い副題が付いていたりするが、これなんかはもう知名度の点で抜群なので、「ハリー・ポッター1枚」と言えば、チケ売り場の売り子が「ハハーンさては今上映している一番新しいハリー・ポッターのことだな」と勝手に察し、「お席はどちらにいたしましょう」とスムーズに事

  • 不気味の谷を乗り越えて『スプライス』(結合) - 1953ColdSummer

    スプライス SPLICE 2011/カナダ・フランス R15+ 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ  と夫、2人の科学者が会社の方針に反して、現代のキマイラ(人間の遺伝子入り!)とでも形容すべき微グロでキモカワイイクリーチャーを造り出してしまい、それに振り回される話……と要約すると、悲劇か莫迦の気配しか感じないのはご愛嬌だが、ヴィンチェンゾ・ナタリとギレルモ・デル・トロという輝かしい才能がタッグを組んだこの映画は、流石に莫迦の一言では片付けられない怪作っぷりを発揮しており、個人的には『エイリアン』的なSFホラーの話を体系立ててするときに、引用されてもおかしくはないくらいの作品だと感じた。  ただ単に被造物が凶暴化してドタバタするだけというベタなアクションなんかではなく、生命の想像や、それと交わる禁忌に焦点が当てられており、その意味では何となく『フランケンシュタ

  • Sex Drug Rock'n'roll with Vampire!!!!! 『SUCK』 - 1953ColdSummer

    SUCK SUCK 2011/カナダ 監督:ロブ・ステファニューク 主演:ロブ・ステファニューク  イギー・ポップやアリス・クーパーなんかがサラッと出演していたりする、ロックンロール・ホラー・コメディ。IMDbでは6.0と悪くない評価を頂戴しており、どこかでは「『ロッキー・ホラー・ショー』の再来だ!」という感想も見かけた気がする。いくらなんでもそれは言い過ぎだとは思うのだが……。  とにかくロックに関する小ネタが満載。トリビアルな部分だけで編以上に楽しめた、という人も多いのではなかろうか。  大物ミュージシャンに出演してもらう上でのしっかりとした画作り、それに基づき楽しませようと練り込まれた脚。90分という短尺ながらも映画内に配置された情報量はそれ以上。ちょっとした切株シーンや人体破壊も楽しめ、そのヴィジュアル・エフェクトを跨いでロックンロールの文脈が作品を支配する。……などと書くとま

  • 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』はエクソシズム問題を跨いだ怪作。 - 1953ColdSummer

    この映画の何を自粛するべきだったのかとんと分からないが、とにかく震災のせいで公開が3週間ほど遅れてしまった悪魔祓い映画。その懐かしいオカルトテイストなフレーバーにクラクラとやられてしまう。  異端だが一流のエクソシスト、という役にアンソニー・ホプキンスを持ってきたのは……まあ、盛大なネタバレになってしまうので書くのは「自粛」するが、作のクライマックスを観るに、やはりレクター博士を怪演しそのレッテルに困っているアンソニー・ホプキンスならではの役柄だったと思う。人もエージェントが仕事を持ってきたときに「また気味の悪い男役か」と躊躇したらしいが、そんな純朴さも映画の魔法の前には意味成さず、ものすごく役にハマっておりました。 『ザ・ライト -エクソシストの真実-』は、ドキュメントタッチながらも少々の恐怖描写を織り込んで、アメリカから来た信仰に懐疑的な悪魔祓い見習いが、師となる「異端ながら一流」

  • 『トラウマ映画館』はあまりにもフリーダムだった時代を回顧する良質ガイドブック。 - 1953ColdSummer

    町山智浩が10代のころにテレビなどで観たという、様々な「トラウマ」を刻み込んだ25映画をキャッチーな語り口で紹介するある種のガイド。  目録は以下の通り。 1 「消えた旅行者」は存在したのか?――『バニー・レークは行方不明』 2 孤高の鬼才が描く、アイドル政治利用――『傷だらけのアイドル』 3 人間狩りの果てに言葉を超えた絆を――『裸のジャングル』 4 『エクソシスト』の原点、ルーダンの悪魔祓い――『肉体の悪魔』 『尼僧ヨアンナ』 5 世界の終わりと檻の中の母親――『不意打ち』 6 ハリウッド伝説の大女優、児童虐待ショー――『愛と憎しみの伝説』 7 少年Aが知らずになぞった八歳のサイコパス――『悪い種子』 8 あなたはすでに死んでいる――『恐怖の足跡』 9 奴らは必ずやって来る――『コンバット 恐怖の人間狩り』 10 初体験は水のないプールで――『早春』 11 古城に吠える復讐の火

  • (地震による遅延で)やっと家に届いた『PIRANHA 3D(ピラニア 3D)』は、期待を裏切らぬ血とおっぱいと切株の祭典でした。 - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : (地震による遅延で)やっと家に届いた『PIRANHA 3D(ピラニア 3D)』は、期待を裏切らぬ血とおっぱいと切株の祭典でした。 PIRANHA 3D (邦題未定) PIRANHA 3D 2011/アメリカ 監督:アレクサンドル・アジャ  お魚さんについばまれて死ぬ、というシチュエーションの何というか間抜けなイメージは、その「お魚さんについばまれる」という状況、或いはそんな状況に陥る過程の間抜けっぽさに由来するものであって、常日頃から我々人類は地に足を着き、お魚さんを捌いてべる側である、という大前提のもとに成立するものだ。 『ジョーズ』なんかにはそんな間抜けっぽさは感じねえぞ、この野郎! と憤る向きもあろうが、あれはサメのその巨躯と特撮技術、男の絆がガチガチに撮られているから間抜けっぽさを感じねえんであって、これはごく例外的な一例だとわたしは思う。と同時

  • 『リミッツ・オブ・コントロール』 映画界の村上春樹と「意味」の意味を知ること。 (2009/アメリカ・スペイン・日本 PG12 監督:ジム・ジャームッシュ) -1953ColdSummer

    1953ColdSummer : 『リミッツ・オブ・コントロール』 映画界の村上春樹と「意味」の意味を知ること。 (2009/アメリカスペイン・日 PG12 監督:ジム・ジャームッシュ) コードネームでしか呼ばれない主人公の「任務」にまつわる旅と、またコードネームを自身の記号とされた人間たちとの出会いと別離の話。 「自分が偉大だと思っている人間を殺せ」  冒頭のこの命令から、主人公は殺し屋であろうと推察はさせるものの、詳細は説明されずに淡々と話は進む。  ジャームッシュの映画はアートぶっていてちょっと……という人もたくさん居られるのだが、個人的にジャームッシュ映画の淡々とした空気は好きな種類のものであるし、哲学や不安、恍惚といった概念的なるものを映像で分かりやすく見せられ、ハッとなった経験もある。  個人的にジム・ジャームッシュは「映画界の村上春樹」と例えると得心が行ったりするのではな

  • 『どつぼ超然』(著:町田康)読了。余も超然としていたいものである。 - 1953ColdSummer

    町田康が『くっすん大黒』を引っさげて文壇に登場したとき、多くの識者や文人は、「ふざけている」「こんなものは文学ではない」「パンクの巣に帰れ」と、口をすぼめ町田を非難した。  ……なんてことはいちいち言うまでもなく、「識者の文盲」的なエピソードとして町田ファンに鼻で笑い飛ばされているお話なのであるが、同時期に「日文学の希望の星」と町田康が称揚されていたことに関しては、あまり町田ファンは唾を飛ばさない。反権力/反体制のパンク歌手であったことを自虐に交えてアイデンティティとしている町田は、そしてそのファンはその件についてはどう思っているのだろうか。そこには初期の町田文学を読み解く鍵があった。  そして『くっすん大黒』から10年、常に超然としていようと決めた「余」は、砂浜にて何と浴衣姿でキャッチボールをしていた1人の娘を見て、「負けた、死のう」と、死出の旅に出る。  だが、町田文学の例に漏れず外

  • 『白いリボン』 その時代に、聴こえてきたのは魔物の足音――。 (2010/ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア G 監督:ミヒャエル・ハネケ) - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : 『白いリボン』 その時代に、聴こえてきたのは魔物の足音――。 (2010/ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア G 監督:ミヒャエル・ハネケ) 作品内に於いて、神の不在をスケッチにまとめあげておきながら、神への賛美歌を以ってラストとするその痛烈な皮肉に、ハネケの不変なる作家性を再確認できた。 「白いリボン」とは純潔、純真の証であり、また、大人から子供へ強制的に与えられる「罰」でもある。だが、そのリボンには子供を束縛する力は無かった。故に、大人の「子供にはこうあって欲しい」という強制力は強制力として機能していないことが、早い段階で明かされる。それこそが、この謎多き作品の数少ない明確な「ルール」であり、また推理の材料として我々の前に提示されているのである。 『白いリボン』を観てきた。  第一次世界大戦前の、アイヒヴァルトというドイツの架空の村を舞台とした暗

  • 『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』 原作をカリカチュアライズしたら漫画以下になりました。 (2010/日本 G 監督:中田秀夫 原作:米澤穂信『インシテミル』) - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : 『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』 原作をカリカチュアライズしたら漫画以下になりました。 (2010/日 G 監督:中田秀夫 原作:米澤穂信『インシテミル』) 藤原竜也演じるフリーターが、時給11万2千円という破格の報酬に釣られてホイホイ出かけて行ったら、そこは疑心暗鬼渦巻く死の館でしたよ。というお話。  米澤穂信のベストセラーが原作なので、公開当時は楽しみにしていた人も多かったのだろうが、そのあまりの改悪っぷり(綾瀬はるかとか綾瀬はるかとか綾瀬はるかとか)に、観た後にゲロを喉に詰まらせて死んだ人間が多数出たとか出ないとか。  作の監督の中田秀夫といえば『リング』や『仄暗い水の底から』の人、と説明すればおおよその人には「ああ」と分かっていただけるだろうが、『L change the WorLd』の監督の人、というと急に人間の屑のように思えてくるから

    jamjamjam
    jamjamjam 2011/03/14
    やっぱり原作から改編されてるんですね。。。
  • 『クライヴ・バーカー/ドレッド[恐怖]』 ベトベトした灰色の腐肉をグチャグチャ。 (2009/イギリス・アメリカ  監督:アンソニー・ディブラシ 原作:クライヴ・バーカー『腐肉の晩

    1953ColdSummer : 『クライヴ・バーカー/ドレッド[恐怖]』 ベトベトした灰色の腐肉をグチャグチャ。 (2009/イギリス・アメリカ  監督:アンソニー・ディブラシ 原作:クライヴ・バーカー『腐肉の晩餐』) 「モダンホラー」という括りにも最早今昔の感があるが、どれだけ斜に構えていようがボンクラ気取っていようが「クライヴ・バーカー原作」という煽りの一撃で飛びついてしまうのは、『ヘルレイザー』シリーズを体験しているホラーファンの哀しい性(サガ)だ。  アルバトロスが、『クライヴ・バーカー/血の』(自分の感想はこちら)に続いて配給した『血の』シリーズ第2弾、『クライヴ・バーカー/ドレッド[恐怖]』を観た。  変態的なSM趣味、フェティッシュ、そして「恐怖」の演出に事欠かない、折り目正しい見事な悪趣味映画だった。  3人の大学生が、「恐怖」をテーマに自主制作映画を撮ろうとする。様

  • 『ヒーローショー』 井筒のおっつぁんがやっと真摯に「暴力」に向き合ったぞ! (2010/日本 R15+ 監督:井筒和幸) - 1953ColdSummer

    1953ColdSummer : 『ヒーローショー』 井筒のおっつぁんがやっと真摯に「暴力」に向き合ったぞ! (2010/日 R15+ 監督:井筒和幸) 狂騒的に見せかけてその実、暴力は報復という連鎖を生むだの、殴られた方の心の痛みが云々だのと、おためごかしの自己陶酔、辞書から引いてきたようなキレイな「暴力」描写で悦に浸っていた井筒の大将がついにやった! やりくさりゃあがった!  思想だ政治性だ映画的文法だというヒョーロンカ向けの営業スマイルをかなぐり捨てて、井筒和幸がやっと目を向けた「日常」「生活」単位の暴力。うわあ、えぐっ! じゃなくて、ああ、あるある(あったあった)、と一般市民を頷かせるその説得力、シンプルさ。大学生に女を寝取られたボンクラが知り合いの組関係者を使ってボコにする、ボコられた方はチンピラと自衛隊上がりの人間凶器に報復を依頼する。そして暴力はエスカレートして……という、

  • 『ぼくのエリ 200歳の少女』 それでも僕は殺人を肯定する。 (2010/スウェーデン PG12 監督:トーマス・アルフレッドソン 原案:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』)

    1953ColdSummer : 『ぼくのエリ 200歳の少女』 それでも僕は殺人を肯定する。 (2010/スウェーデン PG12 監督:トーマス・アルフレッドソン 原案:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』) 何がここまで美しいのだろう。  スウェーデンの雪景色? 主演2人の子役の美貌? 12歳という限定された時代にのみ覚える淡い恋慕?  それらの漠然とした美しさを以て「美しい映画だった」と書き捨てることは簡単だ。だが、それをしてしまっては、「200歳の少女」というふざけきった邦題に屈するに等しい恥辱を味わうことになる。  輪郭をぼやけさせたまま、何だかふわふわした意味で用いられる「ファンタジー」という形容に逃避しないことが、良質な「ファンタジー」を読み解くためのコツである。「ファンタジー」という部分は、「ホラー」や「ボーイ・ミーツ・ガール」と置き換えてもいい。 『ぼくのエリ