「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。 不自由を常と思えば不足なし、 心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。 堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、 勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。 己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。」 徳川家康公遺訓 僕が歴史上の人物の中で、最も尊敬する徳川家康公の言葉です。 この言葉、出だしが「人生、重い、遠い」と始まるので、行動ファイナンスでいうところの初頭効果(Primacy effect) なのか、文章全体としても、「人生は、結構大変だぜ!覚悟しとけよ!」といった「暗ぁ~い」印象を受ける方もいらっしゃるのではないかと思います。 しかし、大きな失敗(それは、事業の失敗でも、大失恋でも、その人にとって大きな失敗であれば、他人の失敗との規模の比較を必要としません)を一度でも経験したことのある人