■韓国で国際規格実験/中国・重慶はスーパーで利用可 携帯電話で買い物代金の支払いを済ませるモバイル決済サービスが、アジア各国で急拡大している。日本の「おサイフケータイ」に続けとばかりに、各国で最新無線技術を利用した資金決済サービスの実証実験が相次いでいる。同分野での取り組みが遅れている欧米を尻目にキャッシュレス社会への移行が急速に進みそうだ。 ≪近距離無線を採用≫ 韓国の携帯2位、KTFは携帯電話規格「GSM」の普及を目指すGSM協会が今年2月に提唱した国際規格「ペイ・バイ・モバイル(PBM)」に基づくサービスの実用化実験を近く始める。 PBMは決済データをやりとりする近距離無線通信技術「NFC」を採用。多くの国での共通サービスを目指した規格で、中国移動通信、英ボーダフォンなどアジアや欧州の主要携帯事業者、ノキア、韓国のサムスン電子、LG電子などの携帯電話メーカー、マスター