昨今、「日本の労働生産性が下がっている」という論が盛り上がっている。 これに対して私が思うのは、運命は10年前から始まっていたということだ。より具体的に言うとこうだ。 ー「LivedoorとDeNAという天才が、資本市場で勝った瞬間に、その運命は決まっていた」 優秀な学生100人がマッキンゼー・BCGにいても、たかだか100億円程度の産業インパクトにしかならない 産業には2つの種類がある。1つは“労働集約型”産業と呼ばれ、「人間の労働力」に頼る割合が多い産業を指す。例えば、マッサージ店や美容室などが分かりやすい。付加価値のうち、「人」が大きなウェイトを占める産業だ。 もう一つは“資本集約型産業”と呼ばれ、これは「機械やシステム」に頼る割合が多い産業を指す。例えば、自動車メーカーのようなものだ。もちろん「人」も大事だが、「資本」が大事な産業だ。 そして日本の労働マーケットの問題の1つは ・優