歌というのは人間の心に訴えかけてくるという無限の力を持っていると改めて感じた。昨年末の紅白歌合戦に出場した福島県出身の猪苗代湖ズの「I love you&I need you ふくしま」に涙が止まらなかった。 猪苗代湖ズはご存じの通り、クリエイティブ・ディレクターの箭内道彦(郡山市出身)が実行委員長を務め、平成22年9月に福島県・裏磐梯高原で開かれた「風とロック芋煮会」を機に結成されたバンドだ。 メンバーは箭内のほか、松田晋二(塙町出身)、山口隆(会津若松市出身)、渡辺俊美(富岡町出身)の4人。中でも渡辺の出身地・富岡町は、東京電力福島第1原発事故で警戒区域に指定され、全町民が避難している。 「I love…」は東日本大震災後、故郷・福島への恩返しのため集結した4人による福島応援歌で、これまでもマスコミなどで度々取り上げられてきた。しかも、利益の全額を義援金として福島県に寄付してきたという