1980年代のベストセラー「パーティジョイ」シリーズのデザイナーが20年ぶりに挑んだボードゲーム制作。そのノウハウを聞いてみた ライター:徳岡正肇 カメラマン:田井中純平 今でこそドイツゲームがもてはやされているボードゲームだが,日本にもまた,独自のボードゲーム文化が存在していた。その一つの流れが,バンダイ(当時)が販売していた低価格ボードゲームシリーズ「パーティジョイ」だ。 1980年代から1990年代にかけ,130タイトル近くが生産されたパーティジョイ作品の中には,今では埋もれてしまった名作・傑作も多い。またメインターゲットが子供だったため,ルールは平易でプレイ時間も短めと,実のところ昨今の国産ボードゲーム文化を先取りしたような方向性を有していたのだ。 そんなパーティジョイのデザイナーの一人であったのが,野村紹夫氏だ。現在はルートイレブンというゲームデベロッパを立ち上げ,再びボードゲー