【ニューヨーク共同】米ニューヨーク在住の僧侶中垣顕実さん(57)が、ナチスのかぎ十字(ハーケンクロイツ)を連想させるため欧米で反発が強い「卍」について、日本の寺などでは幸福の印として使われてきた歴史をまとめた著書を再出版し、ニューヨークの書店で10日、トークイベントを開いた。 英語の著書「仏教徒の卍とヒトラーの十字架」は、日本やインドなど東洋だけでなく西洋でも長年、幸福や繁栄の印とされてきた卍が、ナチスに乗っ取られる形で「憎悪」の対象になった経緯を紹介。本来の卍の意味について理解を促す内容になっている。