菅首相は14日午後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の閉幕を受けて横浜市内で記者会見し、13日の日中首脳会談での尖閣諸島をめぐる自身の発言について、「わが国固有の領土であり、この地域に領土問題は存在しないということを明確に伝えた」と明らかにした。 会談での首相の発言について、首脳会談に同席した福山哲郎官房副長官は「首相は日本の確固たる立場について明確に述べた」と説明しただけで具体的な表現は明らかにしていなかった。 一方、首相は記者会見で、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題に関し、「沖縄のみなさんに私の思いを伝える機会を積極的に作っていきたい」と述べ、日米合意に基づく同県名護市辺野古への移設に理解を求めるため、近く沖縄県を訪問する意向を表明した。