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鐘の内側にある十字の凸について田村雅子さん(右手前)と神田宏大さん(中央奥)から話を聞く桂南光さん=大阪府大東市で、梅田麻衣子撮影 落語家の桂南光さんが野崎観音を訪れたのは5月中旬。今年の野崎まいりも終わり、静けさを取り戻した境内には新緑があふれていました。【山田夢留】 −−浄瑠璃「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)」は大坂の油屋のお嬢さんお染と手代・久松の悲恋を描いた物語。野崎の地が登場する「野崎村の段」のクライマックスで流れる曲は落語家の出囃子(でばやし)「野崎」として使われている。今年1月に亡くなった三代目桂春団治さんの出囃子がこの「野崎」。落語「野崎詣(まい)り」は春団治さんの十八番の一つでもあった。 南光 若い頃、春団治師匠にお稽古(けいこ)つけてもらいました。それで、お稽古してもらった通りやってたんですけど、まったくウケない。悩みました。「野崎詣り」は落語家を廃業しようかと思う
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