農協運動の仲間達が贈る第37回農協人文化賞は7月2日、表彰式に続き受賞者をパネリストにした恒例の記念シンポジウムを開いた。今年のテーマは「どう立ち向かうか?農協改革」。政府の規制改革会議が農業・農協改革を打ち出してからほぼ1年、これを受けた農協法改正案が国会で審議されるなか、JAグループは10月の第27回JA全国大会に向けた組織協議案「創造的自己改革への挑戦」を決定した。シンポジウムでは「農協人」として農協改革にどう取り組んでいくか、挑戦すべき課題は何かなどが話し合われた。 ◆再度「協同組合」学び 自己改革を現場でリード 今回の「農協改革」についてどう受け止めておくべきか--、この点は、シンポジウムでも総括的な指摘があった。 JA金沢市の上坂英善代表理事組合長(JA石川県中央会会長)は「規制改革会議の提起は、信用・共済事業の位置づけ、全中の廃止、全農の株式会社化など、どの項目を見ても農協解