【私の評価】★★★★☆(88点) 要約と感想レビュー 大御宝(おおみたから)とは何か 大御宝(おおみたから)とは何かといえば、日本の天皇が国民を「大御宝」と考え、初代神武天皇から国民の安寧を祈ってきたということです。「日本書紀」には、「謹んで皇位に即いて、民を安んじ治めなければならない(恭(つつし)みて宝位(たかみくら)に臨みて、元元(おおみたから)を鎮むべし)」と書いてあるのです。元元は「おおみたから」と読み、国民をさしているのです。 キリスト教には聖書という神話がありますが、日本には日本書紀という神話があるのです。日本の神話では天照大神(あまてらすおおかみ)が、稲穂を地上に下されたことになっています。一方、キリスト教では、アダムとイブが追放され、食料を得るために労働という罰を神が与えたことになっています。著者は食料を得るための労働を罰と考えるのか、神からいただいた食料を育てさせていただ