2020年夏、吉村知事が語った「年内の大阪ワクチンの治験開始」「10万、20万単位での提供」という根拠のない与太話を信じて多くの投資家が創薬ベンチャー企業であるアンジェスの株を買った。株価は2000円を超えた。アンジェスには国から100億円近い新型コロナ対策のための補助金も支出された。 2021年11月になって、先に完成した他の社のワクチン接種がどんどん進んでいく中でアンジェスはワクチン開発断念ということを発表した。今、アンジェスの株価は高値から1/4程度まで値下がりしている。この発表が週末になされたことを考えると週明け月曜日には株価はストップ安になるだろう。 アンジェス株の時価総額は776億円(11月5日時点)である。最高値の時はこの4倍近くあったわけで、3000億円を超えていたわけだ。吉村知事の発言を信じて投資した個人投資家たちがこの株をどの程度買ったのかはわからない。株主の中には関連